André Diligent / アンドレ・ディリジャンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Buxeuilを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

André Diligent / アンドレ・ディリジャン

André Diligent

アンドレ・ディリジャン

アンドレ・ディリジャンは、コート・デ・バール南部のビュクセイユ村に拠点を置く栽培農家系メゾンです。17世紀から続くブドウ栽培の家系が、1951年に自らの名を冠したシャンパーニュを送り出しました。自社畑100%のピノ・ノワールを軸に、複数年のワインをブレンドした繊細な味わいが持ち味です。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10110 Buxeuil / ビュクセイユ
所在地23–43 Grande Rue, 10110 Buxeuil (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-andre-diligent.com/
SNS@champagne_andre_diligent
Tel03 25 38 51 78
設立1951
製造業者種別RM
生産者表記GAEC La Vignobloise

商品更新情報

特徴・スタイル

味わいの軸をつくっているのは、収穫年の異なる3つのワインを重ねるという考え方です。それぞれの年のワインをじっくり寝かせてからブレンドするため、単一の年の個性がそのまま前に出るのではなく、複数の年の性格が溶け合った落ち着いた表情が生まれます。メゾンが掲げる「グランド・フィネス(grande finesse)」、すなわち大きな繊細さという言葉どおり、細やかで角の立たない口当たりが身上です。 ブドウの8割を占めるピノ・ノワールは、コート・デ・バールらしい果実の厚みと骨格をもたらします。そこにシャルドネとピノ・ブランが加わることで、力強さ一辺倒にならない均衡が保たれています。

歴史・ブランドストーリー

ディリジャン家がビュクセイユ村でブドウを育て始めたのは17世紀のことでした。オーブ県南部のこの一帯は、シャンパーニュの中心地から離れた丘陵地帯で、一族はそこで三世紀にわたって畑を守り続けてきました。 その長い蓄積が一つの形になったのが第二次世界大戦後のことです。1951年、アンドレ・ディリジャンは父ジョルジュとともに、それまで一族が育ててきたブドウから初めて自らの名を冠したキュヴェを送り出しました。アンドレは生涯を通じてワインへの情熱を貫き、その歩みは妻レジーヌに支えられたと伝えられます。 1987年には農事共同経営組合という法人形態が整えられ、家族経営の基盤が固められました。現在は1962年生まれのパトリックと1966年生まれのジョエルの兄弟が家業を継承しています。二人はすでに次の世代であるトマとオーレリアンへ技術を伝えており、17世紀から途切れることなく続いてきた畑仕事のバトンは、いままさに渡されようとしています。

詳細

自社畑は10haで、使用するブドウはすべてこの自社畑からまかなわれています。カーヴを構えるビュクセイユ村を起点に、ポリジー、ジェ=シュル=セーヌ、バルノ=シュル=レーニュ、レ・リセと、コート・デ・バール南部の複数の村へ区画が分かれています。栽培から醸造、瓶詰めまでを自ら手がけるレコルタン・マニピュラン(RM)として登録されており、畑仕事と造りが同じ家族の手の中で完結しています。

畑が広がるのはジュラ紀に形づくられた丘陵地で、土壌はキンメリジアン期の石灰岩を母岩としています。樹齢は15〜40年と幅があり、区画ごとに樹の年齢が異なることがブレンドの素材の幅につながっています。植えられている品種はピノ・ノワールが80%と大半を占め、シャルドネが17%、ピノ・ブランが3%と続きます。ピノ・ノワールを主軸に据えながら、白ブドウを2割弱残している構成です。

環境への配慮は認証という形でも示されており、2019年からはHaute Valeur Environnementale(HVE)のレベル3認証を取得しています。HVEは生物多様性の保全や施肥・農薬の使用管理を含む農業環境認証で、レベル3は最上位にあたります。運営はGAEC(農事共同経営組合)という法人形態のもとで行われ、従事するのは3〜5名という小さな体制です。

栽培・醸造データ
自社畑面積10ha
自社畑比率100%
畑のある村5村(コート・デ・バール南部)
平均樹齢15〜40年
品種構成ピノ・ノワール80%/シャルドネ17%/ピノ・ブラン3%
環境認証HVEレベル3(2019年〜)
タンク熟成最低2年
瓶内熟成最低2年

醸造方針

醸造で特徴的なのは、収穫年の異なる3つのワインを組み合わせるという方針です。それぞれのワインはまずタンクで最低2年間熟成され、その段階を経てからアッサンブラージュされます。複数の収穫年を重ねること自体はシャンパーニュでは珍しくありませんが、組み合わせるいずれのワインにも2年の熟成を課してから合わせる点に、このメゾンの考え方が表れています。

瓶詰め後もカーヴでの熟成が続き、最低2年を経てから出荷されます。タンクでの2年と瓶内での2年を合わせれば、1本が世に出るまでに少なくとも4年の時間がかかる計算です。この熟成に費やされる時間と、複数年をブレンドするという方針が組み合わさって、味わいの方向性が決まっています。

評価

フランスのワインガイドサイトmillesimes.frは、2026年版の生産者インタビューの掲載時点で、このメゾンの主要なキュヴェに94〜96点(100点法)の評価を与えています。単一の媒体による評価ではありますが、レンジ全体が同じ水準に並んでいることは、複数年をブレンドして品質のばらつきを抑えるという方針と重なります。

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