Thierry Triolet / ティエリー・トリオレは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Béthonを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Thierry Triolet / ティエリー・トリオレ

Thierry Triolet

ティエリー・トリオレ

ティエリー・トリオレは、シャンパーニュのコート・ド・セザンヌ、ベトン村に根を張る家族経営のレコルタン・マニピュラン。1960年代に栽培・醸造を始めて以来、収穫から瓶詰めまで一貫して自社で手がけ、シャルドネ主体のミネラル感あるスタイルを追求しています。

基本情報

地区Côte de Sézanne / コート・ド・セザンヌ
51260 Béthon / ベトン
所在地22 Rue du Pressoirs, 51260 Béthon (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-triolet.over-blog.com/
Tel+33 (0)3 26 80 48 24, +33 (0)3 26 81 16 42(fax)
製造業者種別RM
インポーター株式会社フィラディス

商品更新情報

特徴・スタイル

ティエリー・トリオレが生み出すシャンパーニュは、自社畑の80%を占めるシャルドネを主体に、ミネラル感のある骨格を持つスタイルが持ち味です。低圧のブラダープレスでゆっくりと搾汁し、樽を使わずステンレスタンクで発酵・熟成させることで、果実の繊細な香りを損なわず引き出します。花を思わせる華やかな香りと、リッチな質感を併せ持つ味わいは、収穫から瓶詰めまでを自社で貫くこだわりの表れといえるでしょう。ロゼ・キュヴェでは、白ワインに赤ワインをブレンドしたのち瓶内で長期熟成させる伝統的な製法を採用し、複雑みのある味わいに仕上げています。

歴史・ブランドストーリー

ティエリー・トリオレの物語は、1960年代初頭のベトン村に始まります。コート・ド・セザンヌ南部に位置するこの村で、一家は代々ブドウ栽培とワイン造りに携わってきました。 2010年12月、当主ティエリー・トリオレのもとでEARL Thierry Trioletとして法人化を果たします。2015年には代表体制を整え、ティエリー自身がジェランとして経営の舵を取るようになりました。 2023年10月には法人形態をSCEVへと改組し、新たにレア・トリオレとマチュー・トリオレが共同経営者として名を連ねます。そして2024年1月、法定代表者の座はフレデリック・マルセルへと引き継がれました。ティエリー・トリオレは共同経営者として一家のドメーヌを見守り続けており、半世紀以上にわたり受け継がれてきた畑と哲学は、世代を超えて今なお息づいています。

詳細

シャンパーニュ南部に位置するコート・ド・セザンヌは、なだらかな丘陵地にシャルドネが広く植えられ、繊細でミネラル感のある果実を生み出す地区として知られています。ティエリー・トリオレは、その南部に位置するベトン村を拠点とするレコルタン・マニピュランで、収穫からアッサンブラージュ、シャンパン化、瓶詰め、販売までのすべての工程を自社で完結させています。栽培から出荷までを一貫して管理することで、ブドウの個性をそのままボトルに映し出すことを重視しています。こうして生産の全工程を外部に委ねずに管理することで、収穫から出荷までブレのない品質管理が可能になり、ヴィンテージを重ねるごとの安定感にもつながっています。

レコルタン・マニピュランとは、自社で栽培したブドウのみを用いて醸造から瓶詰めまでを一貫して行う生産者を指す呼称で、ネゴシアンから購入したブドウに頼らない造り手ならではの個性が味わいに表れやすいとされています。ティエリー・トリオレも、この生産者区分の理念を体現するドメーヌのひとつです。

経営母体は現在のSCEV Thierry Trioletで、2010年12月にEARL Thierry Trioletとして法人化されたのち、2023年10月に組織形態をSCEVへと改組しました。EARLは家族経営の農業法人としてよく用いられる形態で、SCEVはブドウ栽培・ワイン醸造に特化した非商事目的の民事会社です。法人形態を変更しながらも家族による経営という軸は変わらず、複数の共同経営者体制へ移行したことで経営の継続性が強化されています。

自社畑はベトンのほか、ヴィルノクス=ラ=グランド、モンジェノストの3コミューンに区画が点在し、総面積は11haに及びます。品種構成はシャルドネが80%を占め、残る20%をピノ・ノワール15%、ピノ・ムニエ5%が占める配分です。畑の一部には樹齢25〜60年に達する古樹の区画も残されており、長年地中深くに根を張った古樹は、凝縮感のある果実を生み出す要因のひとつとされています。3つの村にまたがって区画を持つことは、日照や土壌条件に幅を持たせ、単一区画に依存しないアッサンブラージュの多様性を確保することにもつながっています。

栽培データ
自社畑面積11ha
品種構成シャルドネ80%、ピノ・ノワール15%、ピノ・ムニエ5%
区画所在コミューン数3
古樹樹齢25〜60年(一部区画)
ロゼ用赤ワイン比率15%

醸造方針

圧搾には低圧のブラダープレスを用い、果皮への負担を抑えながら時間をかけて搾汁します。急速に圧をかけないこの方法は、果実本来の繊細な香りやフレッシュな酸を守るための選択です。搾られた果汁は複数のタンクに分けて発酵させ、発酵・熟成のいずれの工程でも樽は使用しません。木の風味を加えずステンレスタンクで管理することで、シャルドネ由来のミネラル感と果実の輪郭をクリアに保っています。

ロゼ・キュヴェは、シャルドネをベースに、ピノ・ノワールとピノ・ムニエを50対50でブレンドした赤ワインを15%加えるアッサンブラージュで仕上げます。瓶内二次発酵を経たのち、澱とともに瓶内で長期にわたり熟成させるシュール・ラット(sur lattes)の工程を経て、最後にリキュール・デクスペディションを添加し、味わいのバランスを整えます。こうした手間を惜しまない工程が、ロゼ・キュヴェに複雑みと奥行きを与えています。

受賞歴

自社で手がけるキュヴェのひとつは、2015年にコンクールでブロンズメダルを受賞した実績があります。栽培から醸造、瓶詰めまでを自社で一貫して管理する体制が、こうした評価を支える品質基盤になっていると言えるでしょう。ブロンズメダルという結果は、栽培から醸造までを少人数で手がける小規模ドメーヌにとって、品質の安定度を客観的に示す指標のひとつといえます。こうした結果は、日々の丁寧な仕事の積み重ねを映すものといえるでしょう。

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