Jacques Picard / ジャック・ピカールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Berruを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Jacques Picard / ジャック・ピカール

Jacques Picard

ジャック・ピカール

ジャック・ピカールは、モンターニュ・ド・ランスのベル村を拠点に、自社畑のぶどうだけでシャンパーニュを造り上げる家族経営のRM(レコルタン・マニピュラン)。植樹から瓶詰めまでを一貫して手掛け、四代にわたり守られてきた繊細な味わいが持ち味です。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Monts de Berru / モン・ド・ベル
51420 Berru / ベル
所在地12 rue de Luxembourg, 51420 Berru (Google Maps)
公式サイトhttp://www.champagnepicard.com/
Mailinfo@champagnepicard.com
SNS@champagnejacquespicard
Tel+33 (0)3 26 03 22 46, +33 (0)3 26 03 26 03(fax)
製造業者種別RM
生産者表記S.C.E.V. JACQUES PICARD

商品更新情報

特徴・スタイル

ジャック・ピカールが目指すのは、自社畑ならではのテロワールをグラスの中に映し出すことです。ベル・モンブレ・アヴネ=ヴァル=ドールという3つのクリュを、区画ごとに丁寧に醸造し、それぞれの個性をアッサンブラージュで一つの物語へとまとめ上げます。 リザーヴワインを豊富に蓄え、糖分を控えめに抑える低ドザージュを一貫して守ることで、果実の繊細な香りとみずみずしさが引き立つ味わいに仕上がります。派手さよりも、丁寧に積み重ねた透明感が魅力の造り手です。

歴史・ブランドストーリー

ジャック・ピカールの物語は、1950年代末、当時ベル村長を務めていた祖父ロジェ・ピカールが、新たにシャンパーニュAOCの認可を得た自らの区画に、最初のぶどうを植えたことから始まります。 1960年代初頭、息子であるジャック・ピカールが経営に加わり、自身の名を冠したシャンパーニュを初めて世に送り出しました。「Champagne Jacques Picard」の誕生です。続く1970〜1980年代、ジャックは畑の拡張や地下セラーの増築、建物の拡張など数々の投資を重ね、植樹から販売までをすべて自社で手掛ける一貫生産の体制を築き上げます。 1990年代には、ジャックの2人の娘であるシルヴィとコリンヌが経営を継承。コリンヌの夫ホセ・リーヴェンスも加わり、2010年には醸造設備を拡張・近代化しました。そして2022年、自社畑全体が有機農業認証を取得し、4代目となるフィオナの世代へと、家族の哲学は受け継がれています。

詳細

ジャック・ピカールは、マルヌ県モンターニュ・ド・ランスに位置するベル村を拠点とする、独立系のレコルタン・マニピュラン(RM)です。RMとは、自社畑で栽培したぶどうのみを用い、栽培から醸造、瓶詰めに至るまでの全工程を自らの手で行う生産者を指す呼称で、ジャック・ピカールもヴィニュロン・アンデパンダンとしての姿勢を創業以来一貫して貫いてきました。畑はベル村に加え、プルミエ・クリュに格付けされるモンブレとアヴネ=ヴァル=ドールにも広がり、合計3つのクリュにまたがる17haを所有しています。

品種構成は、シャルドネがメゾンの軸となる品種です。シャルドネはベル村の畑でのみ栽培され、モンブレではピノ・ムニエとピノ・ノワールを育て、アヴネ=ヴァル=ドールではピノ・ノワールが力強い個性を発揮します。こうしたクリュごとの個性の違いが、のちのアッサンブラージュに厚みと複雑さをもたらす土台となっています。畑仕事は可能な限り手作業を優先する方針で、11月から3月にかけての剪定、誘引、5月の芽かきなど、垣根仕立ての畑を一年を通じて丁寧に管理しています。2022年には自社畑の100%が有機農業認証を取得し、化学的な農薬に頼らない栽培へと転換するとともに、フィトテラピー(植物由来のケア)も積極的に取り入れながら、土壌と樹の健全性を保つ栽培を実践しています。

栽培・生産データ
自社畑面積17ha
展開クリュ3クリュ(ベル、モンブレ、アヴネ=ヴァル=ドール)
有機農業認証自社畑の100%(2022年〜)
デゴルジュマン後の追加熟成期間最低3ヶ月

醸造方針

収穫はすべて手摘みで行われ、摘み取られたぶどうは房ごと小さなカゴに収められたのち、収穫直後に選果されます。全房のまま、クリュ別・品種別に個別圧搾を行うことで、区画それぞれが持つ個性を損なわないよう配慮されています。醸造もまた区画単位で行われ、ステンレスタンクと樽を使い分けながら、テロワールの違いを丁寧に表現しています。

アッサンブラージュは家族全員が関わる重要な工程です。異なるクリュ・品種・年のヴァン・クレールを組み合わせ、4代にわたって受け継がれてきたメゾンのスタイルと品質を維持することを目指しています。ノン・ミレジメの各キュヴェには比較的高い割合でリザーヴワインが組み込まれ、一貫した低ドザージュの方針とあわせて、シリーズ全体に複雑味と継続性をもたらしています。デゴルジュマン後は、出荷前に最低3ヶ月間セラーで追加熟成させることで、味わいの落ち着きを確保しています。

低ドザージュとは、瓶内二次発酵後に加える糖分(ドザージュ)を控えめに抑える手法で、素材そのものが持つ果実味や酸のバランスをより鮮明に感じさせる効果があります。ジャック・ピカールはこの方針を全キュヴェに一貫して適用し、リザーヴワインの厚みと組み合わせることで、甘さに頼らない骨格のしっかりとした味わいを実現しています。

家族による経営

現在のメゾンは、創業者ジャック・ピカールの2人の娘であるシルヴィとコリンヌ、そしてコリンヌの夫であるホセ・リーヴェンスが中心となって経営を担っています。畑仕事から醸造、アッサンブラージュに至るまで、家族全員が工程に深く関わることで、一貫した品質とスタイルを守り続けています。

次世代となるフィオナへも、この家族経営の哲学は着実に受け継がれています。現在の経営体制はS.C.E.V. Jacques Picardとして法人化されており、家族による意思決定と一体運営を支えています。

評価

ジャック・ピカールは、2018年から2023年にかけて、複数の媒体・コンクールから継続的な評価を受けています。自社畑での一貫生産という姿勢と、丁寧な手作業に裏打ちされた品質が、こうした評価の背景にあります。植樹から醸造、熟成に至るまでを家族の手で守り続けてきた歩みそのものが、メゾンの信頼性を支える基盤となっています。

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