目次
Gabriel Boutet
ガブリエル・ブテ
基本情報
| 地区 | Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ - Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ |
| 村 | 51480 Cumières / キュミエール [Premier Cru] |
| 所在地 | 40 Rue Paul Louis Lucas, 51480 Cumières (Google Maps) |
| 公式サイト | https://champagne-gabriel-boutet.fr/ |
| SNS | champagneboutetchampagnegabrielboutet |
| Tel | +33 (0)3 26 55 32 94, +33 (0)3 26 54 30 91(fax) |
| 製造業者種別 | RC |
| 生産者表記 | UNION CHAMPAGNE AVIZE POUR EARL BOUTET-MILLET CUMIERES FRANCE |
商品更新情報
2022-06-06 01:35:11 ブリュット・ロゼの商品情報を更新しました。
2021-05-17 06:06:44 ミレジメ・ブラン・プルミエ・クリュ・ブリュットの商品情報を更新しました。
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
ラベルに記されたRCという生産者区分は、収穫したぶどうの搾汁をキュミエールの地元協同組合に委ね、そこから先のアッサンブラージュや瓶詰めをアヴィーズの上位連合組織が担うという、二段階の分業体制を映したものだ。栽培そのものは一貫して自社が手がけており、畑仕事に対するこだわりの深さは委託先の選定にも表れている。
ガブリエル・ブテの畑は、マルヌ川沿いの斜面にひらけたプルミエ・クリュ村キュミエールに広がっている。ふもとにはドン・ペリニヨンゆかりの修道院が佇み、土壌は白亜紀由来の石灰質でできている。畑面積はかつて約4haを数えたが、親族との貸借関係の見直しにより、2026年の収穫以降は2.60haへと縮小する見込みだ。このうち現当主夫妻自身が所有するのは0.50haで、残りは親族から借地している。
保有区画の3分の2はプルミエ・クリュ格付けにあたり、なかでも土壌のミネラル分を色濃く映すとされるピノ・ノワールが栽培の中心を占める。区画の多くは平均12アール程度と小規模で、2009年には隣接畑の所有者の遺族から「Flamme-Chien」と呼ばれる一画を取得した。現当主は栽培醸造学校で学んだ知見を生かし、土壌や樹勢を見極めながら日々の管理にあたっている。栽培にあたっては下草を生やすカバークロップを取り入れ、天然由来の資材を優先しながら農薬使用を抑える方針を採る。病害が進行した場合には従来型の農薬に立ち返るなど、現実的な判断も忘れない。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 畑面積(2026年以降) | 2.60ha |
| うち自己所有分 | 0.50ha |
| プルミエ・クリュ比率 | 保有区画の2/3 |
| 区画平均規模 | 約12アール |
| 年間生産量 | 12,000〜15,000本 |
| 熟成期間(ノンヴィンテージ) | 平均3〜5年 |
| 熟成期間(ミレジメ) | 5〜6年、長いもので12〜14年 |
| 提携協同組合創業年 | 1937年 |
醸造方針
収穫されたぶどうはキュミエールの地元協同組合で搾汁される。1937年創業のこの協同組合は膜圧搾機と温度管理タンクを備え、丁寧な搾汁を行っている。清澄後のワインは、アヴィーズに拠点を置く上位の連合組織へと運ばれ、アッサンブラージュと瓶詰めが行われる仕組みだ。清澄工程では動物由来のプロテインを一切使用せず、搾汁後にごく微量の亜硫酸を加えるのみで、殺菌の主な手段としてUVとオゾンを活用する自然志向の造りを貫いている。
2009年に設立された家族経営の会社では、現当主が妻とともに共同運営にあたり、栽培から協同組合での搾汁、連合組織でのアッサンブラージュ・瓶詰めに至る一連の工程全体を管理している。複数の担い手が関わりながらも、品質の方向性を決める最終的な判断は家族の手に委ねられている点が特徴だ。
瓶詰め後は澱の上でじっくりと寝かせ、ノンヴィンテージは平均3〜5年、ミレジメは5〜6年から長いものでは12〜14年もの時間をかけてからラベルを貼付する。デゴルジュマンには「ジェッティング」と呼ばれる手法を採用し、瓶内の圧力を利用して澱を排出する。こうした長期熟成により、年間12,000〜15,000本という規模ながら、酸味の少ない落ち着いた味わいに仕上がる。
拠点の拡充
2016年から2020年にかけては、暖房付きの試飲スペースやミュゼ、音楽・演劇イベント用のカヴォーを備えるカーヴの改装を行った。さらに2024年から2027年にかけては、かつて使われていたプレソワール(圧搾場)の一室を取得し、本格的な改修を経て試飲・カンファレンス施設として活用する計画が進められている。こうした受け入れ体制の拡充は、植物観察やオエノツーリズムの分野で独自の活動を広げる次世代の取り組みとも重なり合っている。畑仕事から瓶詰めまでを協同組合や連合組織と分担しながらも、受け入れの拠点づくりには自らの手で投資を続ける姿勢がうかがえる。
畑のわずかな面積、地域と分かち合う醸造工程、そして長い熟成期間。ガブリエル・ブテのシャンパーニュは、こうした限られた条件のなかで積み重ねられる丁寧な選択の集積として生まれている。
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