Eugène 3 / オージェンヌ3は、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄です。
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目次

Eugène 3 / オージェンヌ3

Eugène 3

オージェンヌ3別名:ユージーン3

オージェンヌ3は、コート・デ・バールのバロヴィル村に本拠を置く協同組合が手がけるシャンパーニュ・ブランドです。12世紀にクレルヴォー修道院の修道士が拓いたぶどう畑を受け継ぎ、約50戸の造り手が育てるピノ・ノワールを主体に、果実味豊かで骨格のある味わいを生み出しています。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Bar-sur-Aubois / バール・シュル・オウボワ
村10200 Baroville / バロヴィル
所在地-
公式サイトhttps://champagne-eugene3.com/

商品更新情報

特徴・スタイル

オージェンヌ3の味わいを決めているのは、コート・デ・バールらしいピノ・ノワールの豊かさです。畑の90%をこの黒ぶどうが占め、残る10%のシャルドネが全体に軽やかな輪郭を与えます。 主要なノンヴィンテージは、その年に収穫したぶどうを80%、蔵で寝かせたリザーヴワインを20%という比率で組み立てるのが決まりごとです。若い果実の勢いに熟成した厚みが重なり、レンジ全体に砂糖漬けの柑橘や黄色い果実を思わせる香りと、ふくよかで長い余韻が生まれます。造り手たちが目指すのは、あらかじめ決めたスタイルにぶどうを合わせることではなく、畑が持つ表情をそのまま映し出すことだといいます。

歴史・ブランドストーリー

オージェンヌ3の物語は、12世紀のクレルヴォー修道院にさかのぼります。この地に最初のぶどうを植えたのは修道院の修道士たちで、創設者であるサン・ベルナールは1152年、シャンパーニュ用のセラーの一部を築いたと伝えられています。ブランド名は、そのサン・ベルナールの弟子であり、1145年から1153年までローマ教皇の座にあった人物にちなみます。 近代の歩みが始まるのは1962年2月17日のことです。バロヴィル、フォンテーヌ、アルコンヴィルといった周辺の村のヴィニュロンたちが手を組み、共同でぶどうを醸造する協同組合を設立しました。小さな畑を持つ一人ひとりでは難しかった設備投資と品質の安定を、仲間と分かち合うことで実現しようという選択でした。 現在、組合を率いるのはディレクターのオリヴィエ・マルタン。1991年に初めての収穫を経験して以来、長年にわたって現場を見つめ続けてきた人物です。醸造責任者のドゥニ・タルデュー、商業を担うニコラ・ヴァレらとともに、8つの村に広がる畑の個性を一本のシャンパーニュへとまとめ上げています。

詳細

オージェンヌ3のぶどう畑は、シャンパーニュ地方の最南部に広がるコート・デ・バールにあります。拠点となるバロヴィルはバール・シュル・オウボワのエリアに属するオートル・クリュの村で、この地のぶどう栽培の歴史は12世紀にさかのぼります。近隣のクレルヴォー修道院の修道士たちが斜面にぶどうを植え、修道院の創設者サン・ベルナールが1152年にシャンパーニュ用のセラーの一部を築いたと公式サイトは伝えており、現在の畑はその延長線上にあります。

栽培を担うのは、バロヴィルを中心にアルコンヴィル、アルソンヴァル、フォンテーヌ、モンティエ=アン=リスル、プロヴェルヴィル、ルーヴル=レ=ヴィーニュ、トランヌの8村に暮らす約50戸のヴィニュロンです。彼らが手入れする畑は合計で約127haにおよび、区画ごとに向きも土壌も少しずつ異なります。品種構成はピノ・ノワール90%、シャルドネ10%で、コート・デ・バールの土地に最も適した黒ぶどうを軸に据える考え方が、そのまま比率にあらわれています。

協同組合という仕組みは、こうした小さな区画の集合体を一つのブランドとしてまとめるうえで大きな意味を持ちます。個々の生産者が自分の畑と向き合う一方、収穫したぶどうは共通の基準のもとに集められ、醸造チームが全体を設計します。規律を持って栽培に取り組み、あらかじめ定めたスタイルを押しつけるのではなく土地の個性を表現する、という生産チームの姿勢は、この分業の上に成り立っています。

栽培・生産データ
協同組合設立1962年
総栽培面積約127ha
会員生産者約50戸
対象コミューン8村
品種構成ピノ・ノワール90%/シャルドネ10%
リザーヴワイン比率20%(主要ノンヴィンテージ)
ドサージュ8〜9g/L
アルコール度数12%

醸造方針

集められたぶどうは、バロヴィルの拠点にある共用の醸造設備で仕込まれます。醸造の指揮を執るのはシェフ・ド・カーヴのドゥニ・タルデューで、2024年にはキュヴィストとしてヨアンナ・アフーファが加わり、次の世代へ技術を引き継ぐ体制が整えられました。

ノンヴィンテージの主要キュヴェに共通する設計は、その年に収穫したぶどう80%に、蔵で熟成させたリザーヴワイン20%を組み合わせるというものです。リザーヴワインは、収穫年ごとの出来不出来をならし、ブランドとしての味わいの輪郭を毎年同じ位置に保つ役割を担います。若いワインの果実味と、長い熟成に由来する丸みや厚みをあらかじめ決めた比率で重ね合わせることで、開けた瞬間から飲み心地のよいシャンパーニュに仕上がります。

ロゼだけは考え方が異なり、単一年の収穫のみを用いる構成が採られています。ドサージュは主要キュヴェを通じて8〜9g/Lに設定され、アルコール度数はいずれも12%です。甘さで押すのではなく、果実の熟度と酸のバランスで味わいを組み立てる方針が、この数字からも読み取れます。

受賞歴・国際評価

オージェンヌ3のシャンパーニュは、フランス国内外のコンクールで継続的に評価を受けています。パリで開かれるコンクール・ジェネラル・アグリコルでは金賞と銀賞の受賞歴があり、デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード、ムンドゥス・ヴィニ、IWSC、エフェルヴェサン・デュ・モンドといった国際コンクールでも複数のキュヴェが入賞しています。

ガイドや評論の分野では、ギド・アシェット・デ・ヴァンに掲載され、ジェームズ・サックリングからも90点台の評価を得ています。特定の一本だけが突出しているのではなく、ノンヴィンテージからミレジメまでレンジ全体にわたって評価が積み重なっている点に、協同組合としての品質管理の安定ぶりがうかがえます。

訪問と見学

バロヴィルの拠点は、造り手の顔が見える場所としても開かれています。大きな窓を備えた現代的な受付エリアの奥には、伝統的なワインセラーの雰囲気を再現したアーチ構造の応接ホールが設けられ、映像や音響の設備を使った紹介も行われます。フランス観光局のワインツーリズム認定制度「ヴィニョーブル・エ・デクーヴェルト」の認定拠点でもあり、コート・デ・バールを訪れる旅行者がぶどう畑と醸造の現場に触れる窓口となっています。

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