André Chemin / アンドレ・シュマンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Sacyを本拠とするRC / ブドウ農家の銘柄で、育てたブドウを生産者協同組合にもちこみシャンパンを生産しています。
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目次

André Chemin / アンドレ・シュマン

André Chemin

アンドレ・シュマン

アンドレ・シュマン(André Chemin)は、モンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュ、サシー村で1948年に創業した家族経営メゾンです。力強いピノ・ノワールを軸に、環境に配慮した栽培から生まれる個性派シャンパーニュを届け続けています。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
村51500 Sacy / サシー [Premier Cru]
所在地3 RUE DE CHÂTILLON, 51500 Sacy​ (Google Maps)
公式サイトhttps://champagneandrechemin.fr/
MailCHAMPAGNEANDRECHEMIN@WANADOO.FR
SNS@champagne_andre_chemin
Tel+33 (0)3 26 49 22 42
設立1948
製造業者種別RC
インポーター株式会社リエゾン
生産者表記ANDRÉ CHEMIN EARL

商品更新情報

特徴・スタイル

力強さの軸となるのはピノ・ノワールです。骨格のしっかりした果実味に、シャルドネならではの繊細さと透明感を重ね合わせることで、輪郭のはっきりした味わいをつくり出しています。近年は、これまで脇役だったピノ・ムニエにも本格的に取り組み始めており、2021年には専用区画で新たな仕込みに着手するなど、伝統的な骨格を守りながらも新しい表現を模索する姿勢がうかがえます。除草剤や殺虫剤に頼らない栽培を長年続けてきた土壌づくりも、この味わいを支える土台になっています。

歴史・ブランドストーリー

始まりは1948年。アンドレとミシュリーヌ夫妻がサシー村で産声を上げたのが、このメゾンの出発点です。当時、葡萄栽培者の多くは収穫したぶどうを大手メゾンへ売るのが一般的でしたが、夫妻は自らワインを醸造し、シャンパンとして瓶詰めするという先進的な道を選びました。設立の翌年にできた隣村エキュイユの協同組合を活用し、圧搾など当時は個人では揃えにくかった設備・技術を共同利用しながら、着実に体制を整えていきます。 1970年代には、長男ジャン=リュックが妻ナディーヌとともに2代目を継承。1988年には区画に草生栽培を導入するなど、環境に配慮した栽培への転換をいち早く進め、醸造施設の拡張も自らの手で成し遂げました。 現在は3代目のセバスティアンが妻エヴァとともに経営を担い、世界各地を訪れながら国際的な視野でメゾンを運営しています。2010年以降は除草剤・殺虫剤を使わない栽培へと転換し、2015年頃からは環境配慮型農業への取り組みを一段と強化。夫妻の娘セレストが2012年の収穫の数週間前に生まれたことにちなんで名付けられたキュヴェも、家族の歴史を映す一本として大切に育てられています。

詳細

畑が広がるのは、モンターニュ・ド・ランスのなかでも「プティ・モンターニュ・ド・ランス」と呼ばれる一帯です。サシー村を中心に、隣接するエキュイユ村など複数の区画に自社畑を持ち、標高差のある地形のなかで平地は水はけのよい砂質土壌、中腹は粘土質、丘陵の上部ではより重みのある粘土層が広がるというように、区画ごとに土壌の性格が変化します。この多様な土壌構成が、区画ごとに異なる個性を持つぶどうを育てる土台になっています。たとえば砂質土壌の区画からは軽やかでフルーティーな果実味が、粘土質の区画からはより骨太で凝縮感のある果実味が生まれる傾向にあります。緯度49度に近い冷涼な気候でありながら年間を通じて十分な日照に恵まれる立地も、糖度と酸のバランスがとれたぶどうを育む条件になっています。

主力品種はピノ・ノワールで、力強さと骨格を担う存在です。シャルドネも高く評価されており、近年ではこれまで脇役だったピノ・ムニエにも本格的に取り組み始めました。2021年には「レ・グラン・プレ」、通称「パナマ」と呼ばれる区画でムニエを主体とした新たな仕込みに着手するなど、伝統的な骨格を大切にしながらも新しい表現を模索する姿勢がうかがえます。発売時期はまだ明らかにされていませんが、次の世代を象徴する挑戦として期待されています。

栽培面では2010年以降、除草剤・殺虫剤を使わない方針を貫いており、草生栽培も数十年前からすでに取り入れられていました。2015年頃からはさらに環境配慮型農業への転換を進め、HVE(Haute Valeur Environnementale)認証とヴィティカルチュール・デュラブル(持続可能農業)認証を取得しています。化学資材に頼らずぶどう本来の力を引き出そうとする姿勢は、3代にわたって受け継がれてきた土地との向き合い方そのものといえます。

サシー村の緯度・標高・日照・降水量などの環境データ、自社畑面積や年間生産量といった規模感を、以下にまとめます。

栽培・生産データ
自社畑面積約6.5ha
年間生産量約55,000本
標高89〜259m
年間日照時間約1,900時間
年間降水量約785mm
年間平均気温10.9℃

こうした畑の力を最大限に生かすのが、醸造の工程です。

醸造方針

収穫したぶどうは自社で醸造し、瓶詰めまで一貫して手がけています。書類上の区分はレコルタン・コーペラティヴ(RC)にあたりますが、実態は仕込みから瓶詰めまでを自社で行う、自社完結型の生産者です。創業当初は隣村エキュイユにできたばかりの協同組合の設備を借りて圧搾などを行っていましたが、その後は自社完結の体制を築き上げました。年間生産量は約55,000本ほどで、大手メゾンに比べれば大きな規模ではありませんが、その分ひとつひとつの区画に目の届く丹念な管理が可能になっています。自社完結だからこそ、栽培から醸造まで一貫した哲学を反映させやすいことも、このメゾンらしさにつながっています。

ブレンドでは、ピノ・ノワールの骨格を軸にシャルドネの繊細さを重ね合わせる構成を基本としつつ、キュヴェによってはリザーブワインを取り入れ、年ごとの個性を均しながら奥行きを持たせています。マロラクティック発酵の有無もキュヴェごとに使い分けており、単一の型にはめない造りが特徴です。ブリュットからドザージュ・ゼロ、ロゼ、ミレジメまで幅広いスタイルを手がけていることも、伝統に軸足を置きながら新しい味わいを探り続ける姿勢の表れといえます。商品名には英語表記を採用しており、フランスの伝統的な生産地に根差しながらも国際的な感性を意識したブランドづくりが随所に表れています。ワイン単体としてだけでなく、土地・家族・時代をつなぐ営みとして、シャンパン造りが続けられています。

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