Hemerence / エメランスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Béthonを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Hemerence / エメランス

Hemerence

エメランス

エメランスは、コート・ド・セザンヌの丘に抱かれたベトン村の家族経営メゾンが、通常のラインナップとは別枠で仕立てる特別セレクションです。ピノ・ノワールを軸に、澱とともにじっくり寝かせて磨いた一杯。1952年の創業から家族三世代が積み上げてきた経験が、静かに息づいています。

基本情報

地区Côte de Sézanne / コート・ド・セザンヌ
村51260 Béthon / ベトン
所在地-
公式サイト-
設立1952
製造業者種別NM
関連銘柄Paul Laurent, Gilbert Gruet

商品更新情報

特徴・スタイル

エメランスの個性は、「選び抜く」という一点に集約されます。母体となるメゾンが手がける通常のラインナップとは切り離し、畑から届いたブドウのなかから納得のいくものだけを選んで仕立てる、いわば別仕立ての一本です。 味わいの骨格を担うのはピノ・ノワール。黒ブドウ由来のふくよかな果実味とコクが中心にあり、シャンパーニュらしい軽やかさよりも、飲みごたえのある広がりが前に出ます。ベースワインをステンレスタンクで発酵させて果実の輪郭をくっきりと保ち、瓶詰め後は澱とともに寝かせることで、パンやナッツを思わせる香ばしい奥行きを重ねていく。派手さで押すのではなく、静かに厚みで語るスタイルといえます。

歴史・ブランドストーリー

1952年、ジルベール・グリュエと妻ダニエルは、ブドウ樹がまだ少なかったセザンヌ南西の丘陵地、ベトン村でシャンパーニュ造りを始めました。貧しい家に生まれたジルベールは、1967年にメゾンを正式に興すと同時に、村の栽培者を束ねる協同組合の設立にも力を注ぎ、土地を産地として育てていきます。 1984年には子どもたちのうち2人が海を渡り、米国ニューメキシコ州で新たな畑を拓きました。1993年、メゾンは名を改めてネゴシアン(NM)の地位を得ます。1999年にジルベールが世を去った後は、妻ダニエルと娘夫婦が事業を受け継ぎ、現在は孫の世代も経営に加わり、エメランスもこの家族の歩みの延長線上に生まれました。

詳細

エメランスの拠点となるベトンは、コート・デ・ブランの南に続くコート・ド・セザンヌの、さらに南西寄りに位置する村です。セザンヌの街から緩やかに下る丘陵地帯にあたり、1950年代当時はまだブドウ樹の少ない土地でした。この地でシャンパーニュ造りを根づかせたのが、エメランスを手がける家族経営のメゾンです。

エメランスは自社畑を単独で抱えるブランドではなく、母体となるメゾンが管理する畑や、エペルネ周辺に確保した区画から届くブドウのなかから、狙いに合うロットを選び抜いて仕立てられます。原料を送り出す母体メゾンの自社畑は、環境負荷の低減を評価するHVE(高環境価値)認証を取得しています。これは生物多様性や施肥、農薬の使用状況などを第三者が評価するフランスの公的認証で、畑仕事の姿勢を客観的に示すものです。

醸造の考え方

ベースワインの発酵にはステンレスタンクを用います。温度管理がしやすく、樽由来の風味が加わらないため、選び抜いたブドウそのものの果実味と酸をまっすぐに引き出せるのが利点です。ここで整えたベースワインを瓶に詰め、瓶内で二次発酵させるシャンパーニュ製法によって、きめの細かい泡を生み出していきます。

エメランスの性格を決定づけるのは、その後の熟成です。二次発酵を終えた酵母の澱を瓶の中に残したまま長く寝かせることで、酵母由来の旨みや香ばしさがワインに移り、若いうちには出てこない複雑さが少しずつ積み上がっていきます。品種構成はピノ・ノワールを主軸に据えたものと伝えられており、黒ブドウの持つ厚みと、澱熟成がもたらすまろやかさが重なり合う設計になっています。

家族が受け継ぐ特別セレクション

エメランスは、メゾンが日常的に送り出す通常のラインナップとは別枠で企画された特別セレクションです。定番の品揃えのなかに置かれるのではなく、条件のそろった年やロットに合わせて仕立てられるため、造り手の考える理想像がそのまま形になりやすいという性格を持ちます。

その背景にあるのは、1952年の創業以来ベトンで積み重ねられてきた家族経営の蓄積です。創業者は村の栽培者を束ねる協同組合の設立にも関わり、ブドウ樹のまばらだった土地を産地へと育てました。その仕事は妻から娘の代へ、さらに孫の世代へと受け継がれ、いまも同じ家族の手で守られています。エメランスは、その積み重ねを一本のボトルに凝縮しようとする試みだといえます。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集