Château d'Avize / シャトー・ド・アヴィズは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄です。
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目次

Château d'Avize / シャトー・ド・アヴィズ

Château d'Avize別名:Les Champagnes du Chateau d'Avize

シャトー・ド・アヴィズ別名:レ・シャンパーニュ・デュ・シャトー・ド・アヴィズ

シャトー・ド・アヴィズ(Château d'Avize)は、グラン・クリュ・アヴィーズ村の中心に建つ城館を舞台に、単一区画から生まれるシャンパーニュです。かつてモエ・ヘネシー傘下の貯蔵拠点として使われた歴史を経て、現在は地元の造り手のもとで独立ブランドとして生産が続けられています。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
51190 Avize / アヴィーズ [Grand Cru]
所在地26 Rue Pasteur, 51190 Avize (Google Maps)
公式サイト-
設立2010

商品更新情報

特徴・スタイル

シャルドネ100%のグラン・クリュ・ブラン・ド・ブランで、エクストラ・ブリュットに仕上げられています。初リリースとなった2012年ヴィンテージはブリュット・ナチュール、ドサージュ2g/Lというごく控えめな造りでした。グラスには白みがかった輝きのある黄色が広がり、白い果実や白い花、ミネラルの香りに、控えめなペイストリーのニュアンスが重なります。 口当たりはフレッシュで精緻、しなやかさの奥に骨格を感じさせ、明瞭なミネラル感と長い余韻が続きます。ヴィンテージごとの個性も明確で、柑橘の輪郭が際立つ年もあれば、よりペイストリー的で繊細なスパイス感をまとう年もあります。

歴史・ブランドストーリー

城館は19世紀にアヴィーズ村の中心部に建てられ、長らくド・カザノーヴ家が所有していました。1950年代末にはカザノーヴのブランドとともにイタリアのマルティーニ・グループへ売却され、1980年代初頭にはモエ・ヘネシーの傘下に入ります。畑はモエ側に引き取られ、城館そのものは歳暮ギフトの準備場や貯蔵庫として使われる時期が続きました。地下カーヴは300万本規模とも伝えられ、シャンパーニュ地方でも屈指の貯蔵能力を誇っていたとされます。 2010年にはロシア資本の実業家が城館とグラン・クリュの区画を取得し、高級ワインツーリズム施設の構想も掲げられましたが実現には至りませんでした。所有はその後息子の代へ引き継がれ、2020年代に入るとアヴィーズの地元の造り手のもとへと所有が移り、シャンパーニュとしての生産が新たな体制で受け継がれています。

詳細

自社畑はグラン・クリュ・アヴィーズの単一区画で、面積は2.13ha。アヴィーズ村の中心部、城館の足元に広がっています。品種はシャルドネ100%で、1968年に植えられた古樹が主体です。栽培はビオディナミで、除草剤は使用しません。区画の耕作にトラクターではなく馬を用いていた時期もあり、土壌への負荷を抑える方針が徹底されています。

栽培データ
自社畑面積2.13ha
品種構成シャルドネ100%
主要植樹年1968年
栽培認証有機(AB)/ビオディナミ(Demeter)

醸造方針

初ヴィンテージとなった2011年は外部の造り手のもとで醸造されましたが、2012年ヴィンテージ以降はエルヴェ・ジェスタンが醸造を手がけています。ジェスタンはコート・デ・ブランのメゾンで20年以上にわたりシェフ・ド・カーヴを務めた経歴を持ち、シャンパーニュにおけるビオディナミの第一人者とされる造り手です。

仕込みはグラン・クリュ・シャルドネ100%を80%バリックで発酵・熟成させる方式を採ります。初リリースの2012年はブリュット・ナチュールでしたが、以降はエクストラ・ブリュットとしてリリースされています。なお「シャトー」を名乗るには単一区画由来であることに加え、醸造・熟成を現地で行うことが求められ、シャンパーニュ地方でこの名称を冠して流通するのはほかにシャトー・ブールソーとシャトー・ド・ブリニーの2例のみとされます。

現在の体制とレンジの継承

モエ・ヘネシーのもとを離れた後、シャトーは2010年、ロシアの実業家ボリス・ティトフのもとへ渡ります。高級ワインツーリズム施設としての再生も構想されましたが実現には至らず、所有はのちに息子のパヴェル・ティトフへ引き継がれました。2020年代に入り、所有はアヴィーズの若い造り手ガエタン・ジレへと移り、2021年には受け皿となる新会社が設立されています。

これにあわせて生産の担い手も、地元の老舗メゾンへと移りました。それまでの葡萄購入契約は10年間の直接供給契約に切り替えられ、旧オーナー側はカーヴの使用権と城館そのものを保持する一方、醸造・販売は独立したブランドとして新しい担い手が担う体制です。城館本体は老朽化しており、当面は修復の予定に入っていませんが、地下カーヴは現在も使用が続けられています。ロシア資本時代には自社畑以外にも、各地の栽培家から購入した葡萄によるレンジも並行して造られていましたが、現体制では自社畑由来の単一キュヴェとしての「シャトー・ド・アヴィズ」に絞られています。

受賞・評価

現行ヴィンテージは国際的な評価も高く、2015年はジェームズ・サックリング94点、デキャンタ95点を獲得しています。2014年はワイン専門誌ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスでソムリエのオリヴィエ・プシエが取り上げたほか、ル・ポワン誌で17.5点、ワイン・アドヴォケイトでも言及されました(2013年は93点)。2012年はル・フィガロ・ヴァンが取り上げ、ブラン・ド・ブラン2012はギッド・アシェット・デ・ヴァン2019年版に掲載されています。ロシア資本時代のブラン・ド・ブラン「ヴィクトール・ドラヴィニー」2011も同ガイドの2018年版に掲載されており、単一区画由来のシャルドネとしての評価は当時から一貫しています。

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