Baron Albert / バロン・アルベールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Charly-sur-Marneを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Baron Albert / バロン・アルベール

Baron Albert

バロン・アルベール

バロン・アルベールは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのシャルリ=シュル=マルヌを拠点に、営業・栽培・醸造をそれぞれ分担する3姉妹が守り継ぐ家族経営メゾン。1haの自社畑から始まった歴史は55haへと広がり、「手縫いのキュヴェ」と称する丁寧な造りに息づいている。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Ouest / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト
村02310 Charly-sur-Marne / シャルリ=シュル=マルヌ
所在地1 rue des Chaillots, 02310 Charly-sur-Marne (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnebaronalbert.fr/
SNS@champagnebaronalbert
Tel+33 (0)3 23 82 02 65, +33 (0)3 23 82 02 44(fax)
設立1947
製造業者種別NM
インポーター東亜商事株式会社
株式会社 未来堂 PLEASURE WINE
生産者表記SAS BARON ALBERT

商品更新情報

特徴・スタイル

バロン・アルベールが目指すのは、「手縫いのキュヴェ(Cuvées cousues-main)」と呼ぶ、一つひとつ丁寧に仕立てるようなシャンパン造り。精度と緻密さを大切にしながら、そこにエレガンスと輝きを重ねていくスタイルだ。 キュヴェ「La Majestueuse」の名は、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの寓話「ライオンとネズミ」に由来する。小さな存在が大きな力を支えるという物語のように、家族一人ひとりの手仕事が、メゾン全体の風格あるシャンパンへと結実していく。

歴史・ブランドストーリー

バロン家とブヴィエ家は17世紀から、マルヌ川沿いの「グラン・ポルトロン」と呼ばれる土地で自家の葡萄畑を守ってきた。1935年、アルベール・バロンは妻ベアトリスとの結婚を機にこの地に居を構え、1946年にセラーを拡張。翌1947年、自社醸造によるシャンパンの販売を開始し、これがバロン・アルベールという名の始まりとなった。 二代目では、アルベールの息子であるジルベール、ジェルヴェ、クロードの3兄弟が事業を継承し、規模を拡大していく。そして現在、経営を担うのはクロードの娘たちクレール、リーズ、アリーヌの3姉妹。祖父や伯父、父から受け継いだメゾンを、営業・栽培・醸造とそれぞれの持ち場で支え合いながら守り続けている。創業時にはわずか1haだった自社畑は、3世代を経て55haにまで広がった。

詳細

バロン・アルベールの自社畑は55ha。マルヌ川沿いのシャルリ=シュル=マルヌを中心に、パヴァン、ポルトロン、ドンタン、アジー=シュル=マルヌ、ヴィリエール=サン=ドニ、クルット=シュル=マルヌの7つの村に分散している。品種構成はピノ・ムニエが65%を占め、シャルドネ30%、ピノ・ノワール5%と続く。この構成は、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ全体に共通する傾向でもあり、地方らしい個性を映し出している。

自社畑に加え、モンターニュ・ド・ランスやコート・デ・ブランのレコルタンからもぶどうを購入し、レンジ全体の厚みを支えている。栽培では、トラクターに加えて馬を用いた土壌の機械耕作を取り入れている点が特徴的だ。馬を用いた耕作はトラクターに比べて土壌への圧力が少なく、地力を守るうえで有効とされる手法である。

化学的な処理に頼るのではなく、土を丁寧に耕すことで土壌のバランスを整え、微生物の活性を高めることを狙う。品種や畑の向き、目指すシャンパンのタイプ、その年の気候条件に応じて栽培技術を細かく使い分け、畑ごとの個性を引き出す姿勢を貫いている。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積55ha
畑の分布7村
品種構成ピノ・ムニエ65%/シャルドネ30%/ピノ・ノワール5%
HVE認証取得2016年4月(2025年更新)
VDC認証取得2016年
商品ラインナップ2レンジ・8キュヴェ

醸造方針

1946年のセラー拡張以降、バロン・アルベールは最新の醸造技術を積極的に取り入れながら、精度と品質の追求を続けてきた。畑での丁寧な仕事と同じように、醸造の一つひとつの工程にも手間を惜しまない姿勢が貫かれている。

ラインナップは大きく2つのレンジで構成される。「レ・ザンバサドリス(Les Ambassadrices)」にはL'Universelle、L'Enchanteresse、La Préférenceの3キュヴェが、「レ・コケット(Les Coquettes)」にはLa Pimpante、L'Éclatante、L'Émancipée、La Symbolique、La Majestueuseの5キュヴェが含まれ、合計8つの個性を展開している。「レ・ザンバサドリス」は『大使たち』、「レ・コケット」は『おしゃれな女性たち』を意味し、メゾンの女性たちの物語を思わせる名前が並ぶ。多彩な顔ぶれをそろえながらも、根底に流れているのは一貫した丁寧なものづくりの姿勢である。

認証と栽培姿勢

こうした畑づくりは、2016年4月に取得したHVE(高環境価値認証、2025年に更新)と、同じく2016年に取得したVDC(Viticulture Durable en Champagne、シャンパーニュ地方の持続可能な栽培認証)にも裏付けられている。環境負荷を抑えながら畑の持続可能性を高める取り組みは、メゾンの栽培方針の軸となっている。

HVEはフランス農務省が認定する環境配慮型農業の格付け制度で、生物多様性の保全や農薬使用の削減など複数の基準を満たした生産者に与えられる。VDCはシャンパーニュ地方独自の持続可能な栽培基準であり、いずれも土地との長期的な関係を大切にする姿勢の表れといえる。こうした認証取得は、シャンパーニュ地方全体で環境配慮型の生産へと舵を切る潮流とも重なる。

経営体制

経営を担うのは、クレール、リーズ、アリーヌの3姉妹による共同体制だ。クレールが営業と顧客対応を、リーズが栽培と醸造の責任を、アリーヌが醸造とカーヴでの作業を担当し、重要な意思決定は3人の合議によって行われる。祖父の代からの畑仕事と、父の代からの醸造哲学を受け継ぎながら、それぞれの持ち場でメゾンを支えている。

アルベール・バロンが礎を築いてから2026年で約80年、家族の手によるシャンパン造りは今も途切れることなく続いている。家族経営ならではの結束の強さが、メゾンの一貫した個性を支えている。

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