「プランタン・デ・シャンパーニュ」とは

Printemps des Champagnes / プランタン・デ・シャンパーニュ

プランタン・デ・シャンパーニュ(Printemps des Champagnes)は、毎年4月にシャンパーニュ地方の中心都市ランスで開催される、業界関係者向けの試飲イベント群の総称です。「シャンパーニュの春」を意味するこの名称が示すとおり、芽吹きの季節に合わせて開催され、新ヴィンテージのクリアワイン(醸造途中の若いワイン)や、できあがったばかりのキュヴェを世界中のバイヤーやソムリエ、ジャーナリストに披露する場として位置づけられています。 ワイン業界全般において、こうした「産地まるごと試飲会」はボルドーのプリムールなどと並び、生産者と流通・専門家をつなぐ重要な商談機会です。プランタン・デ・シャンパーニュもその例外ではなく、数日間にわたりランス市内の複数会場で、20以上のグループ・団体が個別にテイスティング会を開催する分散型の構成が特徴です。一般消費者向けの観光イベントではなく、基本的にプロフェッショナル限定で、招待や登録を経て参加する形式が取られています。 独立生産者の存在感が大きく、中でも「レ・ペピット(Les Pépites)」と呼ばれる試飲会は、フェデラシオン・デ・ヴィニュロン・アンデパンダン・ド・シャンパーニュが主催し、20軒前後の個性派生産者が一堂に会する人気企画として知られています。かつては大手メゾン主導のシャンパーニュ像に対する一種のカウンターカルチャー的な側面もありましたが、近年は対立構造というより、メゾン、協同組合(コープ系の「Champ by'Coop」など)、独立生産者がそれぞれの個性を打ち出す「多面的なシャンパーニュ」を体感できる場として認知が広がっています。